明日5月15日、夕方5時から広島ホームテレビで「恋スポ」という番組後半5時20分あたりで「輝け未来のアスリート」というコーナーに大原総一郎選手が登場します、そんな彼をちょっと考察しました。
2010全日本選手権バイクトライアル第1戦静岡大会
第2位、第2戦長野大会
第4位、最終戦中国広島大会優勝、ベンジャミンクラス全日本ランキング第2位
2011世界選手権バイクトライアルスペイン大会第2位同イタリア大会第4位、ベンジャミンクラス世界ランキング第3位
上記がBJU,BIU,公認大会の公式リザルト及びランキングです。
そして写真はこの昨年の彼の輝かしい成績を認められて呉市からはオーク賞、広島県からはメープル賞を授与されました。
広島県下のバイクトライアルライダーの中からではもちろん初めての功績です。
しかし誰が彼の今のこの活躍を想像出来たでしょうか…
まさに僕の長いバイクトライアル歴のなかで日本中いろんな選手たちを見ましたが、この大原総一郎という選手…これ程までに「変化」したライダーを他に知りません。
幼稚園児だった彼が呉ポーバイクトライアルスクールに初参加した時の事はよく覚えています。なぜなら僕らインストラクターの言うことは聞かない、すぐ飽きる、自由行動(笑)する、そしてはぶてる…
いやーホントに印象深い彼でした。
トライアルの方もこの時はセンスのセの字も感じられませんでした。
そういう意味では本当に努力とその継続で今の彼があると思います。
勿論その影にN崎コーチやお母さんの支えがあったのは言うまでもありません。
さかのぼれば日本を代表するオートバイトライアルのトップライダー黒山健一選手や白神孝之選手に尾西和博選手らの自転車時代や、現BIU国際エリート寺井一希選手や山本雅也選手らの子供時代からのライディングなど他にもたくさんの幼少期から青年、成人になるまでのライディングの変化を目にする事が出来ました。
そのなかでも先ほど名前を挙げたような後にトップライダーと言われる選手には大変客観的なのですが、ある共通する事があります。
それは見ている者に思わず「上手い!」と言わせてしまうことなのです。
まさに子供ならではの力に頼らない、理にかなったマシンの進め方(見てる大人の想像を超えた、まさにテクニック!)とライン取り、そして絶妙のペダルワークでセクションを走破するその姿に我々大人は思わず「上手い!」と口にしていたものでした。
でも僕は大原選手にはまだソレを感じれないのです。
ここで大原総一郎選手について誤解を恐れず言わせてもらうと、「今はまだ成績に見合うような上手いライダーではない」と言うことです。
いや「上手く見えにくいライディング!?」…とでも言っていいか…難ポイントをこなし、気がつくと足を出さずにセクションアウトしている(つまり結果が出ている)…僕的には過去のどのライダーにも当てはまらないまま激戦の全日本選手権の表彰台の真ん中を取ったニュータイプです(笑)。
多分「上手く見えない」訳はまだ身体が子供(成長途上)なのにパワーライディングをしようと(本人は気付いてないかも知れんが…)しているからかも知れない。
しかもカラダが小さいのだからより動かさないと「そうならないはず」なのに動いていない…
だからウマく見えにくい…のかもしれません。
彼の場合、純粋な(笑)子供乗りを自分のスタイルに持ち込まず、それでもこの結果が出せていることは正直凄い事です。
中学生になった今年、これから身体と筋力が著しく発達して今のライディングスタイルとフィジカルが一致したとき更なる「大変化」が起こるハズです!ソレを僕は恐る恐る!?すごく楽しみにしています。
今回の取材でインタビューを受けているハズなので今後どのような目標と夢を持っているのかを聞いてみたいものです。
そして僕が「うおっ、そうちゃんマジ激ウマー!」って心底言えるように早くなってくれ!(^-^)v