僕がまだ現役だった2002年に僕が設計、デザインしたアラヤのMAI(舞…ちなみに命名も僕です)プロトフレームです!
二枚目の写真のリヤエンドに注目してください、通常のストロエンドではなく正爪仕様なのがわかりますか?
そう、リヤセンター間を可変できるのです、トライアルバイクとして乗り味が大きく変わる最適なリヤ・センター長を求める為に。
今でこそレギュレーションも変わり、26インチは変速器を持たなくてもよくなり20インチと同じく正爪エンドが一般的になりましたが当時は変速用リヤディレィラーを装着するためストロエンドが主流だった時でした。
その頃外国製トライアルフレームも数多く出現してきて選択の余地が拡がったものの、平均的な日本人の体格には大き過ぎる物がほとんどでした。
そこで1992年からアラヤのトライアルフィールドテスターをやって感じていた事とコンストラクターとしてのアラヤ工業さんとの意見が一致して日本人に向いた26インチトライアル専用フレームを作りましょう!と言うことになりました。
どうせやるなら徹底的にデータを集めましょう!!ということで写真のこのフレームはリヤ・センター間のベストサイズを求める為に製作された訳です。(他にキャスター角を変えたプロトフレームも製作した。)
こうしてテストランの繰り返しと全日本選手権大会への実戦投入などでデータを積み重ねてゆき市販ベースとなるプロトフレームも数本製作出来る状態までになり、更に煮詰めて2003年、いよいよ国内メーカー初の量産バイクトライアルフレームセット「舞・MAI」の販売となったわけです。
…そんなわけでリヤ・センター間のベストサイズを探す為に当時作ったデータ取り用のテストフレームも今ならこうしてシングル仕様で大会も参加出来そうです(^o^)v
もーかれこれ10年前後経過した(考えてみたら経過していた!!…ビックリ!)日本にこの一本だけのワンオフ・プロトフレームですが我ながらカッチョイイフレームだなぁ♪な~んて今でも見とれてしまうのですョ…(笑)
それでこれまた自分で言うのも自画自賛でなんなんですが、大きな身体の動きも取れつつもコンパクトでニュートラルな大変乗りやすいバイクなのデスョ!コレが♪
んなわけでこの日曜日のスクールで久々に走らせてやろうと思い夜な夜なシコシコレストア!?しているトコです(^-^)v